2013年9月26日木曜日

指導哲学

指導者講習会でこんなことを言われました。
指導がぶれない為に指導哲学(フィロソフィー)を持ちなさいと。
講習会の中での筆記試験でも出題されました。

私が頭に浮かんだのが、旧日本海軍連合艦隊司令長官の山本五十六氏の言葉です。
※軍事マニアではありませんので誤解しないで下さい。
 名言ですのでご存知の方もいるかもしれません。

『やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば人は動かじ』

これが有名なフレーズですが、実は続きがあります。

『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば人は育たず』

これをフィロソフィーとしています。

やってみせ(デモンストレーション)、言って聞かせて(簡潔なポイントの説明)させてみて(チャレンジ)、褒めてやらねば人は動かじ(褒めることにより子供は成功体験を積み重ねる)

話し合い(子供と意見交換する)、耳を傾け(子供の話を聞く)、承認し(意見を認めてあげる)、任せてやらねば人は育たず。(ポジションを決めさせたり、試合の合間の過ごし方にも細かい指示はしない。)

こんな感じですかね。

私も子を持つ親ですので、我が子が可愛い気持ちはじゅうぶん分かるし、何でもやってあげたくなります。

でも、年齢から考えたって親の方が先に死ぬのだから、いつか子供達は自分の足で人生を歩んでいかなければならないんです。

果たして親が全てをやってあげることが愛情でしょうか?
大人になっても親の判断が無ければ動けない子供が社会で通用するとは思えません。
愛情のつもりが、結果的に親のエゴだったりする事もあるので私も気を付けなければと思います。

私も常々息子に言っています。
『俺はいつ死ぬか分からないから、自分自身で生きる力を身につけろ。』
まだまだ出来てませんがね。

昔、武田鉄矢が言っていましたが『親』という字の通り、木の上に立って見るぐらいの距離感が親子にはちょうど良いんだよと。

私も指導の中で、なかなか成果が出ない時には、ここのポジションはこう動きなさいと細かい指示をすればどんなに楽だろうかと考えてしまいます。
でもそれをやってしまうと、その子供は言われた動きしか出来ないプレイヤーになってしまいます。

子供たちがこの先どんな指導者や教師、会社の上司に出会っても戸惑うことなく順応出来るよう、今後も自分自身に考えさせ、柔軟性のある人間を育てていきたいと思います。






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