2013年10月30日水曜日

指導者こそ・・・。

今日は自らを反省・・・。

今夏行われた全日本少年サッカー大会の結果を改めて眺めていました。
宮城県代表のベガルタジュニアは別として、東北のチームの勝利数の少なさ。

これを見てふと思う。
『青森県(東北)のサッカーは全国では通用しないのか?』
『天才、柴崎岳は突然変異でたまたま出てきたのか?』

確かに積雪のハンデは否めない。
だが、どちらも否定したい。
昔に比べ屋内でプレーできる環境も増えている。
柴崎選手は自らの努力で成長したのだ。

では全国で通用しないのは何が原因か?

これが今日の反省だが、指導者の努力こそ足りないのだと思う。

指導者自身がもっと日本のトップレベルを知らなければ。
日本代表の試合をテレビで見ることも必要かもしれない。

それより必要なのは、同じ年代のトップレベルを知り、青森のサッカーに何が足りないのかを分析することでは無いかと思う。
恥ずかしながら、うちの子供達とJリーグの下部組織の子供は何が違うのか具体的に説明が出来ない。
生で見たことが無いから分からないのだ。

指導者は決して偉いわけでは無い。

私は子供達に宣言している。
『私の夢はこのチームを全国レベルにする事だ。』

他人に笑われようが関係ない。

今だけを見て、身体能力の高い子や巧い子だけを試合に出して勝ちを追求する気は無い。
全員がレベルアップして全員で全国を獲りに行くのだ。

理想論かもしれない。
でも理想が無ければ成長は無い。

反省して更に育成年代の指導について極めたいと思う。

2013年10月28日月曜日

ジュニア年代におけるゴールキーパー

今日は少し専門的に・・・。
26日に高校サッカー選手権青森県予選の決勝を見に行った。
最近の日本代表の試合を見ていても感じていた同じ違和感があった。

それは、キーパーのポジショニングが良くない事である。

どちらのゴールキーパーもボールに対して微妙にポジションがずれている。
恐らく、50、60cmだろうが、この50、60cmが世界では大きい。

この幅は大体だが、キーパーがセービングする為に必要な予備動作の歩幅である。
 ということは予備動作が一歩遅れているのと同じ事である。

だから日本では入るシュートも世界を相手にすると入らないのだ。

では、どうしたら良いか?
今、日本ではキーパーの指導はキーパーをやったことが無い方でも出来るようにメニューが組まれているが、私はそれを真っ向から否定したい!

キーパーはキーパー出身者にしか育てられない。
これは元イタリア代表の某選手も同じ事を言っている。

点差が開いた時のメンタリティ、雨の中なかなかボールが来ない時のメンタリティ、試合中に相手の癖を見抜きながらポジションを修正する。他にも色々・・・。
キーパーをやったことがない人には分からない精神状態があるのだ。

だからこそ、海外育ちの日本人ゴールキーパーが見てみたい。

まぁ理想を語ってもしょうがないから、まずはキーパースクールでもやろうかな。

ジュニアにはキーパー専門の指導をする必要が無いと皆言いますが、目の前に『俺キーパーが上手くなりたい!』と言う子供がいたら無視できますか?



2013年10月21日月曜日

これだから育成は面白い!

ドリブルのドリルトレーニング(決まった動きの繰り返し)を取り入れて一週間。
昨日は練習試合がありました。

まだまだチームでの動きはやっていないので連動性には課題はあるとして、トレーニングの成果が見えたことに驚いた。
たったの一週間で。

さすがゴールデンエイジ!

今まで蹴って走るようなドリブルだったのが、しっかりとイメージを持ってボールコントロールをしているのが伝ってきた。

もちろんまだミスはある。
でも、『脚のこの場所で、こう動かそう』とイメージを持ってプレーすることが何よりも大切だ。
少しずつ頭と体が一致してくるから。

そしていつも言っているが、前向きなミスは一切怒らない。

試合形式の練習は子供にとってもちろん楽しいものだが、試合の繰り返しだけでは成長出来ない。

子供自身が自分の変化に気付き、自信を持ってくれれば・・・。

でも一つだけ・・・。
いつもながら元気が無い・・・。

まぁ、今後が楽しみだ。

2013年10月19日土曜日

誰のため?何のため?

誰のための練習?
何のための練習?

コーチのため?
大会のため?

違う。

自分の好きなサッカーが巧くなるための練習だ。

試合が無いからとか、教えてくれないから分からないとか・・・
それは違う。

同じことをやっても、試合をイメージして集中して取り組むだけで成長速度は変わる。

今週から取り入れたドリブルトレーニング。
やっていることは同じことの繰り返しだが、 目の前にDFがいることをイメージ出来てる?
ピッチの真ん中とサイドではドリブルが変わるのをイメージ出来てる?
相手を抜いた後のイメージは出来てる?

真剣に取り組んでいる子はたった2回のトレーニングで変化が見え始めている。

『大切なのは何をやるか?』では無く『どうやるか?』である。
 言われたことしかこなせない日本人的感覚のままではダメだ。
練習を巧くこなしたって意味がない。

少し前に教えたリフティングのコツ。
コーチが見ていない時も黙々と取り組んでいる数名は急激に回数が伸びてるよ。

コーチは見えない努力を見つける努力をしています。
頑張った子が損をするチームにはしたくない。

コーチは小学校、中学校とサッカー経験者に教わったことがありません。
それでも自分たちでメニューを考え、試合で修正を重ね、3位に入賞したこともあります。

サッカーは教えてもらうものだと思っていたら成長出来ないよ。

成長のヒントは練習の中でチラチラ見せてます。
それに気づくか気づかないかは君次第。

頑張ろう!



2013年10月16日水曜日

方向性

結果が伴わず、父兄の皆様に申し訳なく思う今日この頃。
とは言っても立ち止まってはいられないので、相変わらず勉強の毎日です。

まだサッカー経験者にしか分からないようですが子供達は着実に変化しているんです。

私がチームで勝つことを最優先にしていなかったのでなかなか勝てないんです。

私の理想のサッカーを押し付けること。
勝つための戦術指導をすること。

これを求める人はたくさんいると思います。きっと子供の中にも『どうやって動けば良いのか細かく教えてよ!』と思っている子もいるかも知れません。

でもあえてそれを教えずに考える力を養ってもらおうと思っています。

が、しかし・・・。

成功体験(勝利)を経験した方がもっと成長曲線が大きく上向くのであれば、一度細かい戦術を指導して勝利を追求するのも良いのかな・・・。

ハッキリと言えるのは今の子供達はとにかくメンタルが弱い!
だからサッカーが嫌いにならないよう、心を折らないように接して来ました。

もうこれはやめます。

サッカーが好きで上手くなりたいと強く願うなら厳しい指導にも耐えるはず。

厳しさの裏側にはちゃんと君たちに対する愛情がありますから(笑)

2013年10月14日月曜日

大会参加

13、14日とU-12、U-10の大会がありました。
結果はどちらもグループリーグ通過ならず・・・。

今は結果は良いんです。
今は・・・ね!

特に今日のU-10には最後にきつく言いました。
『点を取るとか、ゴールを守るとか言う前に、まずは目の前の相手と闘ってる?』

取られたくないから取りあえず敵がいない所に蹴ってみたり、届かないと分かっている場所から取りあえずシュートしたり・・・。
それじゃあ試合には勝てません。

トラップ
パス・シュート
ドリブル

何か考えてプレーしてる?

何となく止めて、何となく蹴って、何となく前に進むのはダメだよ。

『取りあえず』と『何となく』は厳禁です!

全てのプレーの判断にこだわりを持ちましょう。

こだわって判断したプレーはコーチに伝わります。
こだわって判断したプレーは例え間違った判断でも怒りません。

君たちがこだわらないことにはコーチはこだわった指導が出来ません。

『もっと走ろうよ!』、『抜かれても追いかけようよ!』
これはサッカーの指導ではありません。

みんなが闘う気持ちになればこんな事言う必要は無い。


今日は1学年下の3年生の好プレーが目立ちました。

どんな体勢からでも必死にゴールを狙うストライカー。
小さな体で大きなチャレンジを仕掛けるドリブラー。
最近クラブに入ったばかりでルールも分からないけど必死に相手ボールを奪うディフェンダー。
 
3年生は『個性』が見え始めました!

みんなが同じプレーをする必要は無い。 
まずは自分の得意なプレーを見つけて目の前の相手に勝とう!
  

2013年10月11日金曜日

育成年代の指導=叱ること?

試合中の子供に対して細かく指導する方がいます。
考え方は人それぞれ。
それは否定しません。

ただ、私はこの年代に叱ることは必要ないと思います。

叱らないという事ではありません。

他人を傷つける。
年下の面倒を見ようとしない。
自分の用具を粗末にする。

人間としてやってはいけないことは少しだけ長く生きている人間として叱りますよ。

選手は指導者の表現の道具では無い。

チームが強くなろうが別に指導者として地位や名声が欲しいわけでは無い。

接している子供が将来『このチームで良かった!』大人になった彼らがそう言ってくれることだけが
人生の楽しみだ。

変な話だが、自分が死んだ時に葬式に顔を出してくれる子が増えれば良い。

葬式は世話になった人だと感じなければ行こうと思わないでしょ?

君たちが自ら判断してやったプレーは否定しませんよ。
全て認めて行きます。

だから・・・。

もっともっと大きく育て!



2013年10月9日水曜日

啐啄同時(そったくどうじ)

禅語だそうです。

啐・・・今まさに生まれ出ようとひな鳥が内側から卵をつつく様子。
啄・・・ひな鳥の様子を察した親鳥が外側から卵をつつく様子。

何が言いたいか。

ひな鳥(子供たち)自ら卵をつつかなければ、親鳥(指導者)は外から卵をつつきませんよ。

自ら学ぶ姿勢は出来ているか?

練習開始時点で闘う気持ちの準備は出来ているか?

何も準備が出来ていないのに、コーチは何も教えてくれないと思わないこと。

準備が整った子には少しずつレベルの高いことを教えていきます。
 
準備が整っていない子には何も言いません。
ただひたすら気付いて変わってくれるのを待ちます。

だって・・・。
怒鳴りつけて無理やり話を聞く姿勢を作らせたところで、それは表面的なものでしかないから。

心の底から『上手くなりたい!』『強くなりたい!』と思ってくれるのを待っています。

火曜日の練習で言いましたね?

横になってテレビを見ながらポテチを食っている子が『俺Jリーガーになる!』って言ってもなれると思いますか?

言葉とは便利なもので、口では何とでも言えます。

コーチの見ている前でだけきちんとやろうとしているようではまだまだですよ。

ボールを蹴る音・声・雰囲気。
コーチは練習中、目で見るだけではなく色々な事を感じています。

背中を向けているからみんなを見ていないかと思えば大間違いですよ。

理想は・・・親鳥が準備をする前に自ら卵を割って飛び出してこい!

日本人の9歳の中井くんがレアルマドリードの下部組織に入団が決まりました。
すでにバルサで活躍している12歳の久保くんも同世代です。


君たちの変化に期待しています。

2013年10月3日木曜日

チームワークを考える

サッカーは団体競技。
チームワークは大切だ!なんて言われますが、では『チームワーク』とは何でしょうか?

多分、仲が良い事。と考える方が多いのではないでしょうか?
私も以前まではそうでした。

ですが、元プロ野球選手の桑田真澄氏(だったはず)が考える『チームワーク』というものを聞いてなるほどなと考えが変化しました。

うろ覚えなので表現は若干違うかも知れませんが『個々に与えられた役目を全うする事。この集合体がチームワークになる。』 というものです。

仲が良い事なんて一言も出ていません。

例えばサッカーで言うと、DFで試合に出たならば、必死で相手に食らいつき体を張ってでもゴールを死守するとか、FWで出たならば、綺麗なゴールじゃなくても良いから必死にゴールを狙い続けるとか・・・。

今の自分のベストを尽くす事が大切なんですね。

仲が良いのは非常に良い事ですが、仲が良いから手を抜いた味方を許していて良いのですか?
ダメな時はダメだと言い合えるのが本当の仲間では無いのですか?

楽しい時だけ一緒に過ごして、その子が本当にツラい時離れていくのは本当の仲間ではありません。

・自分の役割を全うする(ベストを出す)
・本当の仲間を作る

相手を心から想う気持ちがあれば決して難しいことではありません。
まずはこれを目指そう!







2013年10月1日火曜日

理想のチーム像

最近考えています
これについては人それぞれ価値観が違います。

ドリブルに特化したチーム

パスに特化したチーム

守備の固いチーム

私もチームをやるにあたって色々試行錯誤しましたが、一つの結論が出ました。

個人技をバランス良く習得しながらも、その時々で最善のプレーを選択出来る選手

これだな!

戦術的なチームのスタイルはあえて作りません。

だって・・・。

学年ごとに個性が違えば、やるサッカーだって変わるはずだから。

そして選手たちはこれから先どんな指導者に出逢うか分かりません。

その指導者によって理想のサッカーや好みのプレーはあります。

どんな指導者と出逢っても、その理想や好みを凌駕するようなプレイヤーになればどこのチームでも試合に出ることが出来ます。

だからこそ、うちのチームでは固定観念を持たせないよう柔軟性のある選手を育てたいんです。

と理想を語りましたが、その時々で最善なプレーをするというのは私生活でも同じですよ

今自分が何をするべきなのか?
国語の時間に算数の教科書は開きませんよね?

これをオフザピッチ(サッカー以外の場所)でそれぞれ意識して生活すると更に成長が加速するかもね!

家でもお父さん・お母さんに細かく言われるまで何も行動出来ない子は今すぐ意識を変えましょう!